オキシクリーンを洗濯機の洗濯槽で使う際には、故障のリスクが伴います。この洗剤は効果的ではありますが、使い過ぎは故障の原因になり得ます。
本記事では、洗濯機の種類に応じた正しいオキシクリーンの使い方と、それ以外の安全な清掃方法について解説します。
オキシクリーン使用時の洗濯機故障リスクとその対策
洗濯機でオキシクリーンを使用する場合、注意が必要です。使用方法を間違えると洗濯機が故障するリスクが高まるため、ここでは故障を引き起こす可能性のある主な問題とその対策について説明します。
・オキシクリーンの過剰使用
・糸くずフィルターの詰まり
・ステンレス表面のコーティング損傷
【オキシクリーンの過剰使用】
オキシクリーンを多量に使用すると、完全に溶けずに残ってしまい、内部部品に触れることがあります。これにより部品が摩耗や損傷を受け、故障の原因になることがあります。
また、使用量が多いと泡が過剰に発生し、特にドラム式洗濯機の泡立ちセンサーに悪影響を与え、排水の問題を引き起こすことがあります。適切な使用量の確認が重要です。
【糸くずフィルターの詰まり】
ドラム式洗濯機では、糸くずフィルターが糸くずやゴミを捕捉しますが、これが詰まると排水不良の原因になります。
このため、洗浄やすすぎが適切に行えなくなることがあります。
【ステンレスのコーティング損傷】
不適切なオキシクリーンの使用は、ステンレスの表面コーティングを剥がす可能性があります。濃度が高すぎるか、長時間のつけ置きは、ステンレス部分の変色や曇りの原因になります。
使用時には濃度や時間を注意深く管理することが推奨されます。
オキシクリーンを使った洗濯機のお手入れ方法
オキシクリーンを利用して洗濯機を掃除する際の手順を、縦型とドラム型洗濯機別にご紹介します。
縦型洗濯機の場合
- 電源を入れ、洗濯槽にお湯を最大限まで満たします。
- 適量のオキシクリーンを加えます。
- 標準コースまたは洗濯槽クリーニングコースで運転を開始します。
- 排水を開始する前に、30分から6時間ほど放置しておきます。
- 浮いてきたゴミを除去します。
- 必要に応じて洗濯機を再稼動させ、ゴミを取り除きます。
ゴミがなくなるまで繰り返し行い、最後に排水して作業を完了します。 オキシクリーンは熱水に溶けやすいので、できるだけお湯を使用し、水4リットルに対してスプーン1杯の割合で入れるのが基本です。
洗濯機の大きさに合わせて量を調整し、過剰投入は避けてください。
ドラム型洗濯機の場合
オキシクリーンを事前にお湯で溶かし、洗濯槽に注ぎます。
通常の洗浄コースを選択し、洗濯を開始します。
洗浄が終了したら、糸くずフィルターなどのゴミを掃除します。 縦型洗濯機に比べて手順はシンプルですが、オキシクリーンを前もって溶かしておくことで溶け残りを防ぎます。
水の後から注入される特性を理解し、適切な量を使用することが大切です。
オキシクリーンを使わない洗濯機の掃除法
オキシクリーン以外の洗剤を用いた洗濯機の清掃方法を紹介します。効果的な掃除の流れとしては、洗剤投入ケースと付属品、ドア裏とパッキン、そして洗濯槽の順に掃除を進めることをお勧めします。
以下、具体的な手順を解説いたします。
洗剤投入ケースと付属品
まずは洗剤投入ケースや取り外し可能な付属品を外して掃除します。これらに汚れが残っていると、洗濯槽が再び汚れる原因になるため、注意が必要です。
取り外し可能なゴミ取りネットや乾燥フィルターも、ぬるま湯に浸しながら歯ブラシで丁寧に洗いましょう。
ドア裏、パッキン、洗濯槽のフチ
ドア裏やパッキン、洗濯槽のフチも同様に清掃が必要です。
こびりついた汚れは、ぞうきんや歯ブラシで擦り落とし、お湯を使用するとさらに効果的に汚れが落ちます。
洗濯槽
洗濯槽の清掃には、市販の専用クリーナーや塩素系漂白剤「ハイター」が推奨されます。特にドラム式洗濯機にはハイターが効果的で、縦型洗濯機では「ワイドハイター」が使用できます。
ただし、塩素系と酸素系の漂白剤は混ぜると危険なガスが発生するため、注意してください。お湯を加えた後に漂白剤を入れ、2〜3時間放置するとより清潔になります。
洗濯機の掃除を月に一度の習慣にすることで、悪臭の予防にも繋がります。掃除の日を定めておくと忘れずに済むため、スケジュールに組み込むことをお勧めします。
まとめ
オキシクリーンを洗濯機の掃除に使うと便利ですが、適切な使用方法を守らないと洗濯機を傷つけるリスクがあります。
特にオキシクリーンを多用しすぎると、溶け残りが内部に残り、機械を痛めたり、排水の滞りを引き起こすことがあります。
さらに、糸くずフィルターやドアから泡が漏れることや、洗濯槽のステンレスが変色する可能性もあるため、使用量には十分注意してください。
また、縦型洗濯機とドラム型洗濯機では掃除の方法が異なるため、自分の洗濯機に合った手順をしっかりと確認することが重要です。
オキシクリーン以外にも、衣料用漂白剤を用いた掃除方法がありますので、洗濯槽を常に清潔に保つために、月に一度は適した掃除方法を実行しましょう。