相見積もりの基礎知識｜効果的な取り方と断り方、おすすめ文例まで詳しく解説！

ビジネスでサービスや商品を発注する際には、よく複数の見積もりを比較する「相見積もり」を行います。

このプロセスを適切に進めるためのステップや重要なポイントを把握しておくと、商取引がスムーズに進みます。

相見積もりの概要とその重要性

相見積もりは、複数の業者に同条件で見積もりを依頼し、各業者の提案した価格や条件を比較する方法です。このプロセスによって、コストや納期の違いを明らかにし、最適な契約を結ぶことができます。

ビジネスでのサービスや商品購入において、相見積もりは基本的な手段とされています。また、個人での引越しや家の改修の際にも、相見積もりを取るのが一般的です。

この手法は業界で「あいみつ」とも呼ばれ、しばしば上司から「あいみつをお願いします」と指示されることもありますので、その用語にも慣れておくと便利です。

相見積もりの効果的な取り方とマナーについて

条件を統一する

相見積もりを行う際は、すべての業者に対して同じ条件を提示することが重要です。異なる条件では、価格や納期を公正に比較することができなくなってしまいます。

事前に相見積もりの実施を伝える

相見積もりを実施する旨を業者に事前に通知するのは、礼儀として必要です。このプラクティスはビジネスで広く受け入れられており、不快に思う必要はありません。

制約事項を明確にする

見積もりを依頼する際は、予算や納期の制限を初めに明確にしておくことが望ましいです。これにより業者が無駄な提案をすることを避け、効率的な商談が期待できます。

相見積もりの依頼メールの書き方例

件名：【見積依頼】新規名刺印刷について

本文：〇〇様

いつもお世話になっております。株式会社△△の××です。
このたびは、社員の名刺の新規印刷について見積もりを依頼させていただきたく、以下の要件でお願いします。

・品目：名刺
・数量：各200名分100枚
・デザイン：詳細を別紙で添付
・予算：上限100万円
・納期：20XX年6月末
・納入場所：本社

〇月〇日までに見積もりをいただけますと幸いです。複数の業者に依頼しておりますので、〇月〇日までに発注の有無を決定いたします。
ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

相見積もりの見積書チェックポイント

明細の精査

提出された見積書の各明細を確認し、何にどれだけの費用がかかるかを把握することが重要です。

費用の内訳を確認

見積もりが名刺の印刷だけを含んでいるのか、その他の費用（ケース代や送料など）が含まれているかも確認しましょう。

発注側の責任

発注側が提供すべきデータや情報が何か、必要な作業が何かを確認することが必要です。

支払い条件の確認

見積書に記載されている支払い条件や支払い期限が、会社の方針に適合しているか、また、振込手数料の責任がどちらにあるかを確認することが大切です。

相見積もりを断る際の適切な対応

定められた期限内に返答をする

相見積もりへの返答は、予め設定された期日までに必ず実施することが重要です。

感謝の気持ちを忘れずに

見積もりの辞退を伝える際には、相手が不快に感じないよう配慮することが大切です。提案に対して感謝の意を示すことで、今後も良好な関係を維持するきっかけになります。

見積もり辞退の連絡例文

件名：お見積もりに関するご連絡

〇〇様

いつも大変お世話になっております。株式会社△△の××です。
この度は名刺の制作について詳細な見積もりをいただき、誠にありがとうございました。熟考の結果、今回は予算の都合上、案件の進行を見送ることとなりました。

お忙しい中、貴重な提案をいただき感謝しております。
今回は進めることができず残念ですが、将来的に再度お願いする可能性もございますので、その際には何卒宜しくお願い申し上げます。