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「2回に分けて送ります」の正しい使い方|相手に安心感を与えるメールマナー

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ビジネスメールで「2回に分けて送ります」と伝える機会、意外とありますよね。

添付ファイルの容量や、資料の分量など、やむを得ず情報を分割して送信する場面は少なくありません。

しかし、その伝え方ひとつで、相手に不安を与えたり、場合によっては失礼と受け取られることもあるのです。

この記事では、「2回に分けて送ります」という表現の意味から、適切な敬語への言い換え、状況別の例文、さらに相手への配慮を示す一言まで、実践的に解説します。

たった一文で信頼感が変わるメールマナー、ぜひ身につけてください。

目次

ビジネスメールで「2回に分けて送ります」はどういう意味?

この章では、「2回に分けて送ります」という表現が、ビジネスシーンでどのような意図を持つのかを解説します。

単なる言葉の意味だけでなく、実際に使うべき場面や、どのように受け取られるかについても詳しく見ていきましょう。

「分けて送る」はどんな時に使うのか?

ビジネスメールで「分けて送る」と言う場合、多くは一度にまとめて送ることが難しいケースを指します。

例えば、添付ファイルの容量が大きすぎる、内容が多くて確認がしづらい、段階的に情報を提供したいなどが挙げられます。

こうした状況で「分けて送る」という表現を使うことで、相手に混乱を与えずに、送信の意図を明確に伝えることができます。

使用シーン理由
添付ファイルの容量が大きい一度に送信できないため
段階的に情報を提供時期に応じた情報整理のため
複数の担当者が関わる各担当ごとに整理して送るため

「2回」と限定する意味はあるのか?

「複数回に分けて送る」と表現することも可能ですが、あえて「2回」と明記することで相手に安心感を与えることができます。

理由は単純で、「回数」が明示されると、相手が受け取る情報量やタイミングを予測しやすくなるからです。

「あと何回送られてくるのか分からない」といった不安を防ぐためにも、「2回」と断言するのは良い配慮と言えるでしょう。

「2回に分けて送ります」の敬語表現はこれが正解

この章では、「2回に分けて送ります」という表現を、ビジネスメールで使う際にふさわしい敬語表現の例を紹介します。

丁寧で分かりやすい表現を選ぶことで、相手に与える印象も大きく変わります。

基本の敬語パターン3選

「2回に分けて送ります」は、少しカジュアルな印象もあるため、以下のような丁寧な表現に置き換えると良いでしょう。

敬語表現使用例
2回に分けてお送りいたします「資料が重いため、2回に分けてお送りいたします。」
順を追ってお届けいたします「複数ファイルにつき、順を追ってお届けいたします。」
分割して送信させていただきます「誠に恐れ入りますが、分割して送信させていただきます。」

どの表現も、相手への配慮や丁寧さが感じられる言い回しになっています。

失礼にならない文末表現のコツ

メールの印象を左右するのが文末表現です。

特に、2回に分けて送ることが相手に負担を与える可能性があるため、一言お詫びや感謝を添えることが重要です。

  • 「お手数をおかけいたしますが、何卒よろしくお願い申し上げます。」
  • 「恐れ入りますが、引き続きご確認のほどお願い申し上げます。」
  • 「分割送信となり恐縮ですが、ご理解賜りますようお願い申し上げます。」

「分けて送る」こと自体はマナー違反ではありませんが、それをどう伝えるかが信頼感を左右するのです。

実際に使える「2回に分けて送ります」メール例文集

ここでは、実際のビジネスシーンでそのまま使える「2回に分けて送ります」の例文を紹介します。

送る内容や相手によって表現を使い分けることで、より丁寧で分かりやすいコミュニケーションが実現できます。

資料送付のケース

資料が多い、または添付容量の関係で一括送信が難しい場合の例です。

件名:〇〇資料のご送付について(第1回)

本文:

いつもお世話になっております。

〇〇株式会社の△△でございます。

表題の件につきまして、資料を2回に分けてお送りいたします

本メールには第1回分を添付しております。

第2回分は、〇月〇日までに別メールにてお届けいたします。

お手数をおかけいたしますが、ご確認のほどよろしくお願い申し上げます。

商品や物品送付のケース

セット商品などを物理的に分けて発送する場合の表現例です。

件名:商品発送のご案内(分割配送)

本文:

お世話になっております。

ご注文いただきました商品につきまして、準備の都合上、2回に分けて発送させていただきます。

本日、1回目の商品を出荷いたしました。2回目は〇月〇日の発送を予定しております。

ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。

社内共有時のケース

社内向けでも、丁寧な文面を保つことで誤解を防げます。

件名:〇〇プロジェクト資料送付(第1回)

本文:

各位

お疲れ様です。

プロジェクト資料について、ファイル容量の関係で2回に分けて送信いたします。

本メールに第1部を添付しております。

続いて第2部を別メールにて送信いたしますので、併せてご確認ください。

ケース表現のポイント
対外メール(取引先)敬語を強調し、配慮表現を必ず添える
社内メール簡潔ながらも理由と構成を明示

相手に安心してもらうための一言とは?

「2回に分けて送ります」と伝えるだけでは、相手が不安や疑問を持つことがあります。

この章では、そうした不安を防ぐために添えるべき「一言の工夫」を紹介します。

不安を与えない事前連絡のポイント

分割送信する場合は、必ず事前に理由と予定を明記しましょう。

突然の送信だと、「届いていないのでは?」と相手を混乱させてしまうことがあります。

  • 「資料の容量の都合上、2回に分けて送付いたします。」
  • 「順を追ってお届けいたしますので、続報もご確認ください。」
  • 「第2回の送信は、〇月〇日を予定しております。」

理由・順序・スケジュールの3点セットで、相手の不安を未然に防ぎましょう。

メールの追送時に入れるべき配慮文

2通目の送信時にも、ちょっとした配慮があると印象が良くなります。

以下のような表現が効果的です。

  • 「先ほどの続きとなります。大変お待たせいたしました。」
  • 「本メールにて、残りの資料を送付いたします。」
  • 「度重なるご連絡、恐れ入ります。」

こうした一文があるだけで、受け手の印象は大きく変わります

単なる事務的なやりとりではなく、心のこもった丁寧な対応として伝わるのです。

まとめ:丁寧に分割送信を伝えれば信頼感もアップ

最後に、「2回に分けて送ります」という表現をビジネスメールで使う際に大切なポイントを整理しましょう。

この言葉は、単に物理的な分割送信を示すだけでなく、相手への配慮や誠意を表現する機会でもあります。

ポイント理由・意図
回数と予定日を明記相手の混乱や不安を防ぐため
理由を簡潔に伝える送信側の都合を丁寧に説明するため
メール文末での配慮印象を良くし、信頼感を高める

また、「2回に分けて送る」という状況は、こちら側に何らかの制約がある証拠でもあります。

そうした状況でも丁寧な言葉選びと、事前・事後の案内を徹底することで、相手に安心感を与えることができます。

丁寧な説明と気配りは、相手との関係性を深めるきっかけにもなります。

ビジネスメールは、単なる情報の伝達手段ではなく、信頼と印象を築くコミュニケーションツールです。

ちょっとした表現にこだわることで、相手に与える印象は確実に変わります。

「2回に分けて送ります」を使う時は、敬語と配慮を忘れずに

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