テレビカバーは、インテリアの一部としておしゃれな空間を演出しながら、ホコリや汚れからテレビを守る便利なアイテムです。市販品もありますが、自分の好みに合った布を使って手作りすることで、よりオリジナルで個性的なカバーを作ることができます。本記事では、簡単に作れるテレビカバーの作り方をご紹介します。
必要な材料や道具の選び方から、布のカット、縫製のコツ、取り付け方法まで詳しく解説していきます。また、カバーのデザインを工夫することで、インテリアとの調和を図るアイデアもご提案。さらに、テレビフレームを活かしたカバーや、姿見(ミラー)用のカバーについても紹介し、さまざまな用途に合わせた手作りカバーの楽しみ方をお届けします。
手作りのテレビカバーは、部屋の雰囲気を簡単に変えることができるだけでなく、機能性にも優れています。ぜひこの記事を参考に、自分だけのオリジナルカバーを作ってみましょう!
簡単に作れるテレビカバーの作り方
必要な材料と道具の一覧
- お好みの布(テレビのサイズに合わせる)
- はさみ
- ミシンまたは針と糸
- アイロン
- メジャーまたは定規
- 布用チャコペン
- 面ファスナーやゴム(取り付け方法に応じて)
布選びのポイント
- インテリアに合った色や柄を選ぶ
- 部屋の雰囲気を考え、ナチュラルな色合い、ビビッドなアクセントカラー、または落ち着いたモノトーンなど、好みに応じたデザインを選ぶ
- ホコリが付きにくく、お手入れが簡単な素材を選ぶ。例えば、ポリエステルや綿混紡の布は洗濯しやすく、手軽に清潔を保てる
- 遮光性のある厚めの布でテレビ画面を保護し、日光の反射を防いで画面の劣化を抑える。また、防炎加工が施された布を選ぶことで、安全性を高めることも可能
- 季節に応じた布を選ぶのもおすすめ。夏は通気性の良いリネンや薄手のコットン、冬は温かみのあるフリースやウール素材を取り入れることで、インテリアに季節感をプラスできる
制作手順の概要
- テレビのサイズを測る
- 画面の縦・横の長さだけでなく、奥行きや脚の位置も考慮する
- 壁掛けテレビの場合は、周囲のスペースや電源コードの位置も確認
・布をカットし、端を処理する
- 縫い代を1.5cm程度追加し、ミシンまたは手縫いで端を処理
- ほつれ防止のため、ロックミシンやバイアステープを活用
- 裏地を付ける場合は、表布と裏布のサイズを揃える
・必要に応じてデザインを加える(刺繍やアップリケなど)
- お好みのワッペンや刺繍を施し、オリジナリティを出す
- パッチワーク風に異なる布を組み合わせてもおしゃれ
- フリンジやレースを加えて、インテリアに合わせた仕上がりに
・取り付け方法に応じて加工(面ファスナーやゴムを縫い付ける)
- テレビの背面や側面に面ファスナーを付けて固定する方法
- ゴムを通して、かぶせるだけでフィットする仕様にする方法
- 裏側にリボンをつけて、結ぶタイプのデザインもおすすめ
・仕上げアイロンをかけて完成
- 布のシワを取り除き、形を整える
- 縫い目が美しく仕上がるよう、アイロンで押さえる
- 取り付け前に、ホコリを防ぐために軽く防水スプレーをかけると効果的
手作りテレビカバーの魅力
オリジナリティを楽しむ
自分好みの布を選んで、オリジナルデザインのカバーを作れるのが手作りの醍醐味です。柄や色を自由に選べるため、部屋の雰囲気に合わせたカバーを作ることができます。また、ワッペンや刺繍を加えたり、リバーシブル仕様にするなど、自分だけの特別なデザインを楽しめます。
さらに、家の雰囲気や季節に合わせてカバーを変えることで、インテリアの印象を簡単にチェンジすることができます。例えば、春夏は爽やかなコットンやリネン素材、秋冬は温かみのあるフリースやベルベットなど、素材の違いを活かしたアレンジもおすすめです。
インテリアとしての役割
テレビがオフの時にインテリアの一部として空間に調和させることができます。カバーをかけることで、テレビの存在感を和らげ、部屋の雰囲気を落ち着かせることができます。また、使用する布の色や柄を変えることで、模様替えを簡単に楽しむことも可能です。
例えば、ナチュラルなリネン素材を使えば温かみのある空間を演出でき、モノトーンのデザインならモダンな雰囲気を醸し出せます。さらに、パッチワークや刺繍を施したカバーを使うことで、部屋全体のインテリアに統一感を持たせることもできます。カバーを変えるだけで気軽に雰囲気を変えられるため、季節ごとに異なるデザインを楽しむのもおすすめです。
テレビ保護の重要性
ホコリや汚れからテレビを守るだけでなく、日光による画面の劣化を防ぐ役割も果たします。特に、テレビの画面は静電気を帯びやすく、ホコリが付きやすい傾向にあります。こまめに掃除するのは手間がかかるため、カバーをかけることでホコリの蓄積を防ぎ、清潔に保つことができます。
また、直射日光が当たる場所にテレビを置いている場合、長時間の紫外線によって画面が焼けたり、劣化する可能性があります。遮光性のある布を使用すれば、紫外線の影響を軽減し、テレビの寿命を延ばすことができます。さらに、ペットや小さな子どもがいる家庭では、画面に触れたり、傷がつくリスクもありますが、適切なカバーをかけることで、こうしたトラブルを防ぐことが可能です。
布を使ったカバーの作り方
布のカットと準備
- テレビの縦・横・奥行きを測定
- 画面の大きさに加え、ベゼル(縁)の幅やテレビスタンドの形状も考慮する
- 壁掛けテレビの場合は、壁とテレビの隙間を測って、適切なカバーのサイズを決める
- 取り付け方法によっては、背面のコードや通気口の位置も確認しておくと良い
- 縫い代を考慮して布をカット
- 仕上がりサイズに縫い代(通常1.5cm〜2cm)を加え、まっすぐにカットする
- 厚手の布を使用する場合は、縫い代をやや広めにとると縫いやすい
- カバーをしっかり固定するために、ゴムや面ファスナーを取り付ける部分も考慮してカットする
- 端処理(ロックミシンや三つ折り縫い)を施す
- ほつれ防止のため、ロックミシンを使用するか、三つ折り縫いで処理する
- 端を折り返して二重に縫うことで、耐久性を向上させる
- 布の端にレースやパイピングを施すと、デザイン性がアップし、見た目もおしゃれに仕上がる
縫い方と仕上げのコツ
- シンプルな一枚布カバーの場合、端を三つ折りにして縫うだけで完成し、初心者でも簡単に作ることができます。三つ折りの際にアイロンをかけると、仕上がりがより綺麗になります。
- 上部にゴムを通して固定する方法もあり、ゴムの太さによってフィット感を調整できます。ゴムを通す際は、ゴム通しや安全ピンを使うとスムーズに作業できます。
- 裏地を付けてリバーシブル仕様にするのもおすすめで、片面をシンプルな無地、もう片面を華やかな柄物にすれば、気分や季節に応じて使い分けが可能です。また、裏地をつけることで生地の強度が増し、長持ちしやすくなります。
- さらに、角にループを付けてフックに掛けられる仕様にしたり、ポケットを付けてリモコン収納ができるようにするなど、実用的なアレンジを加えると便利です。
かけ方と取り付け方法
- テレビの上からすっぽりかぶせるだけのシンプルなデザインは、手軽に取り付けや取り外しができるため、掃除やメンテナンスもしやすいのが特徴です。布の重みで自然に落ち着くよう、しっかりとした素材を選ぶとよいでしょう。
- 面ファスナーで背面に固定する方法は、ズレを防ぎ、カバーがしっかりとフィットするため、見た目がすっきりします。面ファスナーは縫い付けるか、強力な粘着テープ付きのものを使用すると便利です。特に、頻繁にカバーを外す場合は、着脱しやすい位置に面ファスナーを配置するのがおすすめです。
- 角にリボンをつけて結ぶデザインもおしゃれで、カバーを固定しながらインテリアのアクセントにもなります。リボンの長さや色を工夫すれば、カジュアルな雰囲気からエレガントな印象までアレンジが可能です。特に、シフォンやレース素材のリボンを使うと、柔らかく上品な仕上がりになります。
- さらに、ボタンやスナップを利用したデザインにすることで、簡単に取り外しができ、洗濯もしやすくなります。ボタンはデザイン性の高いものを選ぶと、カバーのアクセントになり、より個性的な仕上がりになります。
テレビフレームを活かしたカバー
フレーム加工の方法
- フレームの形状に合わせてカバーのサイズを決める
- フレームの縁部分にゴムを通して固定しやすくすることで、カバーがしっかりとフィットし、ズレにくくなります。ゴムの太さや素材を調整することで、フィット感を自在に調節できます。
- さらに、ゴムの代わりに面ファスナーやボタンを使用することで、より着脱しやすい仕様にすることも可能です。面ファスナーは手軽に固定できるため、カバーを頻繁に外して洗濯する場合に便利です。
- また、カバーの内側にクッション性のある裏地をつけることで、フレームに傷がつくのを防ぐとともに、高級感のある仕上がりになります。
- フレームのデザインに合わせて布の色や質感を選ぶことで、テレビがインテリアにより自然に馴染むように調整できます。たとえば、木目調のフレームにはリネンやキャンバス地、モダンなメタリックフレームにはベルベットやシルク風の生地を合わせると、統一感が出ます。
- さらに、フレームの四隅に紐を取り付けて結ぶデザインにすることで、よりクラシックでエレガントな雰囲気を演出することもできます。
インテリアに合うデザイン
- 木目調の布やモノトーンカラーでシックな印象に仕上げることができます。木目調の布を使用すると、ナチュラルで落ち着いた雰囲気を演出でき、特に北欧風や和モダンのインテリアに馴染みます。また、ダークカラーのモノトーン生地を使えば、シックで洗練された印象を与えることができ、都会的な空間にもマッチします。さらに、金や銀の刺繍が施された布を使用すれば、高級感のある仕上がりになります。
- ポップな柄やパッチワークでカジュアルな雰囲気にするのもおすすめです。チェック柄やドット柄を取り入れると、遊び心のあるデザインになり、カジュアルで楽しい印象を作り出せます。また、パッチワークを施すことで、ユニークで個性的なデザインが楽しめます。パステルカラーを基調にすれば可愛らしく、ビビッドな色合いを選べば元気な雰囲気を演出することが可能です。
フレームカバーのメリット
- カバーをしてもテレビのフレーム部分を活かせるため、見た目の美しさを損なわずに設置できるのが大きなメリットです。フレームデザインをそのまま活かせるので、スタイリッシュな印象を保ちつつ、部屋のインテリアに調和させることができます。
- 画面だけを覆うため、スピーカー部分の音がこもりにくいことも重要なポイントです。音のこもりを防ぐことで、テレビ本来の音質を損なうことなく視聴でき、クリアな音を楽しむことができます。特に、スピーカーが前面や側面に配置されている場合は、適切なサイズのカバーを選ぶことで、音質の変化を最小限に抑えることができます。
- さらに、フレームカバーには装飾を施すことで、部屋の雰囲気に合わせたデザイン性の高いインテリアアイテムとして活用することもできます。木目調や金属風の布を使用すれば、ナチュラルな雰囲気やモダンな印象を与えることができるため、さまざまなスタイルに適応可能です。
- また、カバーの素材を調整することで、耐久性や機能性を高めることができます。防塵加工が施された布を使用すれば、ホコリの蓄積を防ぐだけでなく、長期間美しい状態を維持できます。
姿見(ミラー)カバーのアイデア
姿見カバーの魅力
- 鏡の汚れやホコリを防ぐだけでなく、傷や指紋の付着を抑えることができます。特に、姿見は頻繁に使用するため、汚れが付きやすく、お手入れが欠かせません。適切なカバーを使用することで、掃除の手間を減らし、常に綺麗な状態を保つことができます。
- 使わない時に部屋の雰囲気に馴染ませることができるため、インテリアとしての役割も果たします。シンプルな無地のカバーを選べば落ち着いた印象になり、柄物や刺繍入りのデザインを取り入れれば、おしゃれな装飾としても楽しめます。さらに、季節に応じて布を替えることで、インテリアの雰囲気を手軽に変えることができ、部屋全体のコーディネートにも一役買います。
作り方とデザイン案
- テレビカバーと同じく布をカットし、端処理をする。布の種類によっては、ほつれやすいものもあるため、ジグザグミシンやロックミシンでしっかりと処理するのがおすすめです。また、布の端にレースやバイアステープを施すと、よりデザイン性が高まり、おしゃれな仕上がりになります。
- フレームに合わせてゴムやリボンで固定する方法を取り入れると、簡単に取り外しができるだけでなく、装着もスムーズになります。ゴムの強度や長さを調整すれば、ぴったりとフィットするカバーを作ることが可能です。さらに、リボンで結ぶタイプにすることで、装飾的な要素を加えながら柔らかい雰囲気を演出できます。
- 刺繍やレースを加えて華やかにアレンジすると、個性的で魅力的なデザインになります。例えば、布に名前やお気に入りの模様を刺繍すれば、オリジナル性が高まり、特別な一枚に仕上げることができます。レースやフリンジを取り付けることで、上品でクラシカルな雰囲気をプラスすることができ、インテリアのアクセントとしても活躍します。また、ビーズやパールを縫い付けることで、より高級感のあるデザインに仕上げることも可能です。
異なるスタイルを楽しむ
- 和風の布で落ち着いた雰囲気に仕上げることができます。たとえば、伝統的な和柄の布を使用すれば、畳や木製家具とも調和し、上品で落ち着いた雰囲気を演出できます。市松模様や麻の葉模様などのクラシックなデザインは、和室だけでなく、モダンなインテリアにも自然に馴染みます。また、藍染めや草木染めの布を取り入れると、より温かみのあるナチュラルな空間を作り出すことができます。
- モダンな柄でおしゃれなインテリアアイテムとして活用するのもおすすめです。幾何学模様やストライプ柄、シンプルなモノトーンのデザインなどを選べば、都会的で洗練された印象を与えることができます。また、メタリックプリントや光沢のある生地を使用すると、スタイリッシュな雰囲気を演出でき、ホテルライクな高級感のある空間にもマッチします。
- 季節ごとにカバーを変えて気分転換を楽しむこともできます。春には明るいパステルカラーのリネン生地を使用し、夏には風通しのよい薄手のコットン素材、秋には温かみのあるウールやフランネル、冬にはふわふわしたフリースやベロア素材を選ぶと、季節感を取り入れたインテリアの演出が可能です。さらに、クリスマスやハロウィン、正月などのイベントに合わせて、特別な柄や装飾を施すのも楽しいアイデアです。
手作りのテレビカバーで、お部屋の雰囲気を変えながら、大切なテレビや姿見を保護しましょう!
まとめ
テレビカバーは、部屋の雰囲気をおしゃれに演出しながら、ホコリや傷からテレビを守る実用的なアイテムです。市販のカバーもありますが、手作りすることで、好みやインテリアに合わせたデザインを自由に楽しめます。使用する布の種類や色を工夫することで、季節感を取り入れたり、空間に統一感を持たせたりすることができます。
本記事では、簡単に作れるテレビカバーの作り方を紹介しました。基本的な縫い方から、フレームを活かしたデザイン、姿見カバーのアイデアまで幅広く解説しています。シンプルなものから装飾性の高いものまで、自分のライフスタイルに合わせたカバーを作りましょう。
手作りのカバーは愛着がわき、インテリアをより楽しむきっかけにもなります。ぜひ、自分だけのオリジナルテレビカバー作りに挑戦してみてください!